テナージュ(Tennâge)の原理

天然の木をスライスしたツキ板に特殊な樹脂を充填することで、天然木の持つ暖かな質感を損なわないまま、繰り返し折り曲げても割れない十分な強度と柔軟性を持ったシートとなります。 それが、天然木自在シートTennâge(テナージュ)です。

下図は、生木・乾燥木・テナージュそれぞれの断面の模式図です。左図が平常時、右図が曲げた際のイメージです。

生木 :導管・繊維に水分を含む

生木(真っ直ぐ)
←→
水分が応力集中を緩和する
生木(曲げる)

乾燥木 :導管・繊維に水分を含まない

乾燥木(真っ直ぐ)
←→
応力が集中して割れる
乾燥木(曲げる)

テナージュ :導管・繊維に樹脂を含む

テナージュ(真っ直ぐ)
←→
樹脂が水の代わりに応力集中を緩和する
テナージュ(曲げる)

一般的な乾燥木では、薄くスライスしてシート状に加工したとしても、導管や繊維に水分を含まないため、折り曲げようとすると簡単に割れたり裂けたりしてしまいます。 天然木自在シート「テナージュ」では、この導管や繊維部分に対して特殊な樹脂を含浸させる特殊加工を施しています。 これにより、樹脂が応力集中を緩和するため、折り曲げても割れたり裂けたりしない、強くて柔軟な天然木シートになっています。

テナージュ(Tennâge)の製造工程

特殊な樹脂を含浸させることで作るテナージュは、日本国内の提携工場で製造しております。

天然木シート素材としてユニークなテナージュの製造工程は、テレビ東京系「WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)」内のコーナー「ここに技あり!ものづくりニッポンの底力」などを始め、多数の放送局から取材を受け報道されております。 詳しくは、TV等報道実績一覧をご覧下さい。