天然木自在シート「Tennâge/テナージュ」製品群

雑誌掲載実績:日経デザイン

2008年9月

『家電メーカーが注目する天然木シート』(日経デザイン)

「日経デザイン」2008年9月号に掲載されました。

家電メーカーが注目する天然木シート(日経デザイン) - ゼロワンプロダクツ株式会社
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天然木をシート上にした新素材「テナージュ」を開発したのは、大阪のゼロワンプロダクツ。同社の樋口伸一・代表の「好きなものを作って、事業にしたい」という思いが結実した新素材だ。
「今までにない鞄を作りたいと思い、木で鞄を作ってみようと製作に取りかかった。しかし、木を薄く加工して鞄に張り付けるだけでは、使用しているうちに割れたりはがれたりしてしまう。そこで、新たな素材を求めて、龍谷大学理工学部の大柳満之・教授と共同で素材開発をスタートした」。
試行錯誤の末、木を薄くスライスし樹脂で固めることで、木の風合いを残したまま折り曲げても割れない強度と柔軟性を備え、縫製加工できるシート上の木材が誕生した。2004年に日本で、2005年には米国で特許を取得し、このテナージュを用いた鞄の発売に漕ぎ着けた。

この世界初のシート上になった木は、完成当初から、鞄以外のメーカーからも注目を集めた。それは当初のもくろみとは全く別の家電メーカーからである。木は湿度や温度によって変形しやすく、また素材の割れや反りも発生しやすい。独特の質感を持つ木は外装材として魅力的ではあるものの、耐用年数を求められる家電製品には不向きとされてきた。テナージュは、家電メーカーが長年抱えてきた問題点の解決策となったのだ。